【取材企画】松井さんの想い【第１弾】

この業界に入ったきっかけは何でしたか。

もともと実家が漁師をしてまして、実家の手伝いをしていたことがきっかけですね。

小さい時から手伝っていたので、蟹や魚は非常に身近でした。

学校を出てからは旅行会社に就職したんですが、その会社を辞めてからは小さい頃から馴染みのあるこの業界に入りました。

現在のお仕事に就いてから何年になりますか。

水産業界は２６年ですが、但馬漁協での仕事は３年ぐらいです。

最初は神戸の中央市場から始まりまして、次に豊岡市の魚市場、そして３年前からここで働いています。

普段はどのようなお仕事をされていますか。

朝は浜に出て競りで蟹を買い付けます。

その後、ご注文いただいている商品を仕分けしたり、商品を買っていただけるように営業活動をしています。

他には、この遊魚館の運営をしています。

遊魚館は毎週火曜日が定休日で、それ以外は年中無休でずっと開いています。

香住で獲れる蟹の特徴を教えてください。

香住の蟹は甘味と鮮度が特徴ですね。

海の深い場所で育ったので、身詰まりが良くて甘味が強いです。

また、蟹の漁場がここから近いので、新鮮な状態で手に入れることができます。

他の産地に比べたら鮮度は抜群に良いですね。

スーパーのバイヤーさんとかは、他の産地よりも値段が高くても香住の蟹を選んでくれます。

美味しいので私も毎日食べてますよ。

松井さんは普段、どのように食べていますか。おすすめの食べ方があれば教えて下さい。

カニすきや焼きガニ、刺身など、どんな食べ方でも美味しくいただけます。

その中でも一番はボイル（塩茹で）ですね。

実は良い蟹しかボイルできないんですよ。

身詰まりが悪い蟹はボイルするとスカスカになってしまうので。

特に遊魚館では、厳選した本当に良い蟹だけを職人さんの手でボイルしているので、無茶苦茶美味しいです。

そうなんですね。では、おいしい蟹はどうやって選んだらいいですか。

ネットの情報を参考にしても大丈夫ですか。

正直なところ、ネットの情報だけではわからないですね。

実物を見ないと蟹の良し悪しはわからないです。

まあ過剰広告なものは避けますかね。後は信頼できるバイヤーから買うとか。

ただ本当に良い蟹をお求めになるのであれば、現地で実物を確認する方が良いと思います。

実物を確認するときはどの点を見てるか教えて下さい。

ボイルした蟹は重さで判断しますね。

った感じがどっしりしているものは、小さくても身詰まりが良いです。

大きくて軽い蟹と小さくて重い蟹なら、小さくて重い蟹を選びます。

生の状態であれば、裏側の色を見ますね。

肌色が薄いと水っぽくて、濃いと身詰まりが良いです。

触った感じも、色が薄いものは柔らかいですし、濃いものは硬いです。

ただし、お店によっては商品を触ると怒られるところもありますので、店員さんに確認は必要ですね。

遊魚館では手袋を用意していますので、実際に持っていただくことはできます。

その時は一言声をかけて下さい。

新型コロナウィルスの影響はどうでしたか。

去年１年間はGOTOトラベルの恩恵がありましたが、それがストップしてからはお客さんも少なくなりましたね。

GOTOトラベルはありがたい反面、振り回された感じはありました。

ですが、最近は感染者数も落ち着いているのに加えて、9月から香住ガニ、11月から松葉ガニが解禁になりましたので、以前のように賑やかになってます。

今がちょうど繁忙期ですね。

だいぶお客さんも戻ってこられたんですね。

そうですね、10月11月はかなり戻ってきていただきました。

それからオンラインショップを強化したことで、新しいお客さんも集客することができましたね。

今後は実店舗とオンラインショップの両方からアプローチしていこうと思います。

最後に、松井さんの想いを教えて下さい。

多くの人に蟹の美味しさを知っていただきたいですね。

遊魚館に足を運んでいただいて、現地の蟹を一度口にしていただけたら美味しさが伝わると思います。

特にこの香住は、近畿地方で唯一の紅ズワイガニを扱っている漁港でして、松葉ガニと香住ガニの両方を味わうことができます。

是非食べ比べてみてください。

他にもオンラインショップを強化しましたので、是非こちらもご利用ください。

本日はありがとうございました。

ありがとうございました。